西村典子さん
太ももの付け根部分には腸腰筋と呼ばれる筋肉があります。これは大腰筋と腸骨筋の二つから構成されており、ももを上げるときや腰を曲げたりひねったりするとき、歩く動作など日常生活に欠かせない筋肉です。
腸腰筋が日常動作や運動による筋疲労などによって硬くなってしまうと、スムーズにももが上がりにくくなって小さな段差に足を取られてつまずいてしまったり、腰を反るなどの動作がしにくくなったりします。さらに本来ある腸腰筋の柔軟性が低下してしまうと、姿勢が崩れて猫背になりやすくなり、腰痛を引き起こす一因ともなります。
今回は姿勢の維持や腰痛予防にも役立つ腸腰筋のストレッチを2種類ご紹介したいと思います。
膝をそれぞれ90度の角度になるように片膝立ちの状態になり、両足に均等に体重をかけるようにします。背中が丸まらないように注意し、前側にある足の膝を曲げながらゆっくりと体重を前方へと移動させます。このとき、前側にある足のつま先は内側に向いたり、外側に向いたりせず、膝と同じ方向に真っすぐ前になるようにしましょう。
後ろ側に位置する足の太ももの付け根部分が十分に伸びているのを感じながら、10~15秒程度伸ばすようにします。反対側も同じように行います。膝が床に触れて痛い場合は、膝下にクッションなどを置いておくとよいでしょう。
背中が丸まりやすくなる人は両手を組んで上に伸ばしながらストレッチを行うと、腸腰筋をしっかり伸ばすことができます。
もう一つは横向きに寝転がって行うストレッチです。上側にある足を曲げて足首を同じ側の手で保持します。体が「『く』の字」にならないよう、なるべく真っすぐに保ったまま、足首をお尻に近づけるようにして太ももの付け根をゆっくりと伸ばしていきます。
腰が反りすぎないように注意しながら10~15秒程度伸ばし、元に戻ります。反対側も同様に行います。足首を手で保持する代わりに、タオルを足首に掛けることでも手軽にストレッチをすることができます。体が硬いと感じる方はタオルを活用してみてください。
健友館ゆうき整体院の栗野雄二です。ホームページをご覧頂きありがとうございます。11月も瞬く間に過ぎて行きますね。上半身と下半身を繋ぐ腸腰筋。大腰筋と腸骨筋が硬くなっている方も多いようです。上記のストレッチも参考にしながら、毎日の生活を有意義にお過ごしください!!