毎年、この時期になると気になるインフルエンザの流行。
　予防接種で用いられるインフルエンザワクチンは、４種類のウイルスに効果がある成分からできています。
　厚生労働省は、毎年春に次のシーズンに流行するウイルスを予想し、効果が見込まれるウイルス株を選びます。今冬用として、４種類の株を選びましたが、１種類がワクチンの増産に向かないことが判明。昨年度と同じ株に変更しました。
　そのため、例年より約１カ月、製造開始が遅れ、今冬は、インフルエンザワクチンが不足するのではないかと伝えられています。
　供給の遅れから、接種費用の高齢者への公費補助の期間を、来年１月末まで延長した自治体もあります。
　ですが厚労省は、１２月には安定供給が可能になるとしていますので過度な心配は必要ありません。
　基本のうがいや手洗いの励行などのインフルエンザ対策も再確認して、徹底することで、予防に努めましょう。
　（フリーライター　大柴雅子）