今夏は、山梨・甲府市で真夏日(気温30度以上)が58日間続き、連続記録を更新するなど、東日本や北日本でも記録的な猛暑となった。9月に入っても、全国各地で猛暑日(気温35度以上)となるなど、厳しい残暑が続いた。9月末になり、ようやく朝夕の涼風が心地よく感じられるようになったが、10月に入っても30度を超える日があります。寒暖の差が激しい時季だけに、体調管理には十分注意したいものです。
人の体は、体温が1度下がるたびに、免疫力が30%低下するともいわれる。これから流行する風邪やインフルエンザは、体温の変化や疲労から免疫力が弱まり、発症することが多い。気温やや天候に注意し、体温を一定に保つ工夫を心掛けたい。
また、9月から10月にかけては、ぜんそくを発症しやすい季節でもあります。夏に繁殖したダニの糞や死骸から、ぜんそくの原因の一つであるハウスダストが発生するからである。衣替えを機に、清潔な生活環境作りにも気を配りたい。
体の健康を保つために、人体では脳や筋肉を活動しやすい状態に保つ「交感神経」と、疲労回復を促す「副交感神経」という、二つの自律神経が働いている。とりわけ、副交感神経が機能するのは、就寝中やリラックスしている時である。
この夏のように、寝苦しく十分な睡眠が取れない夜が続くと、知らず知らずのうちに疲労は蓄積している。その回復には、暑さの和らぐ今の時季に”質の良い睡眠”をしっかり取ることです。なるべく同じ時間に就寝・起床するなど、生活のリズムを整え、体の”健康システム”を正常に働かせていきましょう。