デスクワークや家事、読書などで首が前に倒れる「前かがみ」の姿勢は日常生活の中でよく見掛けるものです。カメのように頭だけが前に出ることによって、頭を支える首と肩の筋肉は常に緊張状態を強いられるため、しばらくすると肩凝りを感じたり、ひどいときには頭痛を引き起こしたりすることもあります。
筋肉の緊張からくる頭痛には、肩や首周辺の筋肉をストレッチし、柔軟性を改善することで血行を良くし、頭痛の緩和に効果が期待できます。
今回は首や肩周辺部の筋肉を緩めるためのストレッチをご紹介します。
ストレッチをより効果的にするために、蒸しタオルを準備しましょう。ぬれたタオルを準備して「おしぼり」を作る要領で水分を搾り出します。その後、電子レンジで温めると(500ワットで1分程度)蒸しタオルができますので、それを首周辺部に当てて温めます。
出来たてのタオルはとても熱いので、やけどには十分注意してください。筋肉を温めるようにすると緊張が緩み、筋肉の柔軟性が高まりやすくなります。
その後、首を左右に傾けて首から肩にかけての筋肉(僧帽筋)を伸ばすようにします。立った状態でも、座った状態でも構いません。左手で頭を保持し、右手は背中側に回します。右手が力まないように注意しながら左手で頭を左側に傾けます。
このときに右側の僧帽筋が伸ばされていることを感じながら、ゆっくりと呼吸を繰り返し、15~20秒程度保持して元の状態に戻ります。これを左右行い、3~5回程度繰り返します。このとき頭が前や後ろに倒れたりしないようにしましょう。
もう一つは、タオルを使った首の前側を伸ばすストレッチです。このとき使用するタオルは乾いたものを用い、後頭部に当てるようにします。タオルを持った両手を斜め上方に引っ張り上げながら、首を後方にゆっくりと倒していきます。頭の後ろを少し上に持ち上げるようにしながら10秒程度その状態を保持し、元に戻ります。これを3~5回程度行います。
目の疲れなどからくる視神経のストレスを和らげ、リフレッシュ効果も期待できます。
〈どこでもストレッチ〉首周辺の筋肉
健友館ゆうき整体院の栗野雄二です。webサイトをご覧いただきありがとうございます。パソコンが故障したので修理に出してましたが、無事戻ってきました。インターネット社会なので、パソコンのない生活はとても不便ですね!!
いよいよ今年もあと5日となりました。体調を崩さないように、また事故に遭わないように気を付けてお過ごしください。
どこでもストレッチ・今回は首周辺の筋肉です。どうぞ参考にして是非試してください。
日本体育協会公認アスレティックトレーナー 西村典子さん
柔軟性の改善で頭痛が緩和