地域に根差して20年!鹿児島市紫原で評判の整体院です。

健康ページ【薬物性肝障害】

正しい服用法をしっかり守る

病気を治すための薬で肝臓の機能が障害された場合に、これを「薬物性肝障害」と呼びます。今回は、「薬物性肝障害」について、久留米大学・医学教育研究センター長の神代龍吉教授(消化器内科)のお話です。

主な症状

 

薬の代謝は肝臓で行われる

薬の代謝・分解・排せつは、肝臓で行われることが多く、

さまざまな代謝産物が肝臓に出現します。

そのために副作用として肝機能に障害が起こることが多いと考えられています。

肝臓以外には皮膚、胃腸、腎臓などにも副作用が出ます。

 肝障害の原因となる薬物の代表的なものとしては、解熱消炎鎮痛薬、抗がん剤、

抗真菌薬(水虫や真菌症の飲み薬)、漢方薬などですが、

総合感冒薬(かぜ薬)のような市販の薬でみられることもあります。

 また、単独では肝障害を引き起こさなくても、

複数の薬を一緒に飲むと肝障害が出る場合もあります。

 加えて最近では、健康食品やサプリメントの摂取による肝障害も報告されています。

健康食品やサプリメントの成分そのものには問題がない場合でも、

その製造過程で混入した物質が副作用を起こしたり、

有効成分が極端に濃縮されていて摂取過剰による副作用が

出ることもありますので、注意してください。

               ◇

 症状の出方はさまざまで、次のようなパターンがあります。

 ①たくさん飲んで初めて副作用が出る場合

これを「中毒性肝障害」といいます。

例えば、かぜ薬にもよく使われている「アセトアミノフェン」という解熱消炎鎮痛薬は、

どんな人でも規定量の10~20倍以上を一度に飲めば、肝機能障害が出ます。

決められた用法・用量を守ることが重要です。

 ②飲んだ量に関係なく副作用が出る場合

ある人が服用しても何も問題ない薬でも、ほかのある人では少量でもかゆみ、

発疹、じんましん、肝機能障害などが出るパターンの肝障害で

「アレルギー性特異体質型肝障害」といい、もともとぜんそくやじんましんなど

いわゆるアレルギー体質の方に出やすい傾向があります。

 服用を始めてから数時間といった早い時期の発疹で始まるなど、

反応が急速な場合が多いようです。

 ③ある特定の人にしか副作用が出ない場合

薬を代謝する酵素や、薬に対する免疫に個人差がある場合に出る肝障害で

「代謝性特異体質型肝障害」といいます。

 例えば、お酒の強さに個人差があるように、薬の代謝、分解にも個人差があります。

服用後、すぐに症状が出ず、6カ月以上など、長期に服用を続けた後に

肝機能障害が出ることもあります。

 薬の副作用によって肝障害が生じた場合、気付かずに長期間使用していると

重症化する場合があるため、注意が必要です。

副作用があることを忘れず

 主な症状は、「倦怠感」「発熱」「黄疸」「発疹」「吐き気・嘔吐」「かゆみ」などです。

 これらの症状が急に出現したり、持続したりするような場合で、

医薬品を服用している場合には、決して放置せず、医師や薬剤師に連絡をしてください。

 病院を受診する際には、服用した薬の種類、服用からどのくらいたっているのか、

症状、程度などを医師に知らせてください。

 早期の対応策としては、その薬を飲まないことですが、

勝手に中止すると危険な薬もありますので、必ず医師に相談してください。

 まず、知っておきたいのは、どんな薬にも必ず副作用があるということ。

副作用を早く発見するためには、飲んだ薬がどのような作用をもつ薬であるか、

どのような副作用が予想されるかなど、医師や薬剤師からよく説明を受けておくことです。

薬局から渡される薬の説明書や「お薬手帳」も有用でしょう。

 抗がん剤、抗ウイルス剤、一部の消炎鎮痛剤などは、

肝障害を起こす可能性が高いといわれています。

 こうした薬の処方を受ける方は、担当医師や薬剤師から定期的な

血液検査などについての説明がありますので、必ず説明を聞いてください。

「お薬手帳」なども活用

「お薬手帳」などで服薬履歴などをきちんと管理しておく

飲み合わせにも注意

薬を飲み始めて何か異変を感じたら、症状が起こった日時や状態をメモして

医師に確認しましょう。

 また、昼食後の薬などは、外出先で飲み忘れることがあります。

こうした時、夕方にまとめて昼の分まで飲むのは避けてください。

一回の服用量が多過ぎて副作用が出やすくなります。

 もしも、飲み忘れた場合、どうしたらよいかをあらかじめ医師や薬剤師に

尋ねておくことをお勧めします。

 さらには、薬を飲む時の水または湯の量も、副作用が出にくいように

配慮して決められています。

 例えば解熱消炎鎮痛薬などは、胃が荒れないように多めの水または湯で飲むように

なっているものが多いと思います。服用する時間や食事との関係も、

薬の吸収や副作用の面から配慮されています。

 また、肝臓病や腎臓病がある場合には、薬の代謝・分解・排せつが悪くなり、副作用が出やすくなります。

 加えて、アレルギー体質の方なども副作用が出やすいので、診察を受ける時、

医師に告げておくことが大切です。

 他の病院から出されている薬がある場合には、医師および薬剤師に伝えてください。

薬は飲み合わせによって副作用が出やすい場合があります。

 また、自分で健康食品やサプリメントを摂取している場合にも、

必ず医師にその内容を告げてください。

医薬品との飲み合わせが問題になることがあります。

 健康食品やサプリメントそのものが肝機能障害の原因となっていることもあります。

 最後に、薬の副作用は身体の症状にあらわれる前に血液検査で発見されることが多い

ので、服用を始めたら定期的に血液検査を受けることが極めて大切です。

 

土・日・祝日も営業!出張(訪問)整体をご希望の方は、お気軽に相談下さい。

ご予約はこちら
健友館ゆうき整体院