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健康ページ【不整脈】〈下〉

健診を欠かさないことが重要

前回に引き続き、「不整脈」について、循環器専門医・不整脈専門医で、桜橋渡辺病院(大阪市北区)の井上耕一内科部長(不整脈科長)のお話です。

心室細動

――ICDによる治療

日本では1年間に心臓突然死される方が約7万人もいます。

その半数以上が、脈が極端に速くなる「心室細動」や心室頻拍に

よるものだといわれています。

 「心室細動」は、心室内で不規則な電気信号が発生し、

心室が、けいれんしたような状態です。

 これが起こると、数秒ほどで意識がなくなり、全身にけいれんが起こります。

数分間で脳死の状態になってしまうといわれています。

 周囲の人が気付いたら、すぐに心臓マッサージを行い、

自動体外式除細動器(AED)を使用してください。

 「心室細動」は、心筋梗塞や肥大型心筋症、狭心症などが

原因となって起こることがほとんどですが、

基礎疾患がないのに「心室細動」が起こる「特発性心室細動」もあります。

 再発を予防するためには、「ICD(植え込み型除細動器)」による治療が必要です。

 これは、ペースメーカーと同様に体に植え込み、電気ショックで、

拍動を正常に戻すものです。一時的に治療法として、着用するタイプのものもあります。

症状に応じた対処法を

心房細動

――脳梗塞の大きなリスク

一方、心房がけいれんするように震えるのが、「心房細動」です。

 心房に血液が停滞して、血栓ができやすくなります。

その血栓がはがれ、脳の血管に詰まると、脳梗塞(心原性脳塞栓症)を

発症してしまいます。

 脳梗塞は、死に至らなくても重い後遺症をもたらすことが多くあります。

したがって、心房細動の予防は、極めて重要です。

 主な原因は、加齢や高血圧、心臓病、あるいは甲状腺の病気などです。

 中心的な治療法は、脳梗塞を防ぐための「ワルファリン」などの

「抗凝固薬」を用いた薬物治療になります。

 また、最近では、「カテーテルアブレーション」という治療法が用いられています。

 これは、カテーテルを脚の付け根の血管から心臓に通し、

「不整脈」の原因となる部位を、高周波電流で焼灼する手術です。

 この治療によって初期の「心房細動」の約7~8割は根治できると期待されています。

期外収縮

――検査で最も多くみられる

心電図の検査で最も多く発見されるのが、「期外収縮」です。

 上室性と心室性とがありますが、健康には大きく影響しないケースがほとんどなので、

その場合は治療も必要としません。あまり心配し過ぎないでください。

3月9日は「脈の日」

セルフチェックで異常発見

前回も述べましたが、「不整脈」は「心電図」を調べることで確認ができますので、

年に1回の健康診断などを欠かさないようにしましょう。

 ただし、「不整脈」の症状は一定でなく、心電図検査の時に脈の不整が

発見されるとは限りません。

 そこで大切なのが、日頃から異常がないかどうか、自身でチェックすることです。

最も簡単なのが、自分で「脈をとる」こと。脈をとるときは、

親指の付け根の下辺りに、人さし指、中指、薬指の3本をそろえて当てます。

その時、あまり強く押さえないように気を付けてください。

1分間で60~100回、規則正しく打たれていれば問題ありません。

 また最近は、薬局などで、携帯型の心電計を購入することもできます。

専門医に相談し、使用を検討してみてはいかがでしょうか。

 日本脳卒中協会は、日本不整脈学会とともに、3月9日を「脈の日」とし、

3月9日からの1週間を「心房細動週間」としています。

この機会に、ぜひ一度、自分の脈を調べてみてください。

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