五十肩との違いは・・?
肩こりと五十肩は似たようなものだと誤解している方が少なくありません。
しかし、肩こりと五十肩はまったく別のもので、症状も原因も違います。
原因はまったく別
五十肩の原因は、筋肉機能の低下によるもので、腕が上がらない、
腕は上がっても痛みがある、腕が後ろに回らない、などの症状が出ます。
洋服を着ようとして、背中のファスナーを上げようとしたり、
そでに手を通すため腕を上げたりしたとき、肩や腕に痛みを感じるような
ことがあれば、五十肩の可能性があります。
こうした症状は突然現れることがきわめて多く、特に50歳以上の年齢層で、
女性に多くみられます。
五十肩の痛みは、腕や肩を動かしたとき、何ともいえぬ不快感を伴います。
痛みを放置しておくと、肩の関節をつくる筋や腱が癒着し、
肩が動かなくなってしまいます。
五十肩は当院の施術で筋肉の硬化を取り除き、
驚くほど早く症状を解消することができます。
肩こりは僧帽筋の血行障害
これに対し、肩こりは、首から肩、肩甲骨周辺の圧迫感や
おしつけられるような痛みを伴います。
過度の疲労やストレス、頸椎と胸椎の歪みやズレなどによって、
僧帽筋、胸鎖乳突筋、三角筋などの血行が悪くなるために起こります。
特に後頭部から首の後ろを通って肩甲骨と胸椎にまで張り出している
僧帽筋の周辺には神経や血管が多数通っています。
この筋周辺の筋群の筋肉疲労、過度の緊張状態が続くと、
神経や血管が圧迫されやすくなります。
肩こりの主因は、僧帽筋の血行障害である場合が多いのです。
軽作業でも僧帽筋を酷使
この僧帽筋は、両腕を持ち上げる働きをしていますから、
寝ているとき以外は常に働きづめの状態にあります。
重い物を持ち上げるときはもちろん、字を書いたり、洗濯物を
干したりするときも僧帽筋が活躍しています。机に向かって軽作業をする
OLにも肩こりに悩む人が多いのは、運動不足になりがちなうえに、
知らず知らずのうちに肩の筋肉を酷使している場合があるからです。
腕を上げる動作では、僧帽筋のほかに肩甲骨を引き上げる肩甲挙筋と
肩の三角筋、腕を後ろに回すときは肩甲骨を内側に引く菱形筋、広背筋
などの筋肉を使います。
また僧帽筋には二十以上の筋肉が連動し、肩から首にかけて縦横無尽に
走っています。僧帽筋とともに、こうした周辺の筋肉の血行障害なども
肩こりの要因になります。