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〈健康〉 冷え症

 健友館ゆうき整体院の栗野雄二です。webサイトをご覧頂きありがとうございます。今日は勤労感謝の日です。元気に仕事が出来ることに感謝して今日も過ごしていきたいですね!!

今回の健康ページは《冷え性》についてのお話です。

さまざまな体の不調の原因に
日常生活の見直しで改善も

 体のさまざまな所に不調をもたらす「冷え症」は、日々の生活習慣が大きく関わっていると考えられています。今回は、血管外科医で「冷え症外来」も開設している横浜血管クリニック(横浜市西区)の林忍院長(慶應義塾大学医学部外科学教室非常勤講師)の「冷え症」についてのお話です。

真夏にも症状はある

 「寒いわけでもないのに手足が冷たい」「布団に入っても手足が冷えて眠れない」「お風呂に入っても、すぐに手足が冷えてしまう」「厚着をしても体が冷える」「便秘や下痢になりやすい」――こうした自覚症状がある場合、「冷え症」の可能性があります。
 「冷え症」とは、血管が収縮することで血液の流れが悪くなり、毛細血管に温かい血液が流れないために手足や全身が冷えてしまう状態のことです。
 気温とは関係なく体が温まらないので、冬だけでなく、真夏であっても症状は現れます。
 放っておくと、動脈硬化などの血管の病気や婦人科疾患などの病気に進展する可能性もあります。また、冷え症が免疫力の低下を招き、アレルギー性疾患などが起こる場合もあります。
 男性よりも女性に多い疾患です。それは、女性は男性よりも筋肉量が少ないので、熱の産生量の少ないこと、また、更年期の女性であれば、ホルモンバランスが乱れやすく、自律神経の失調を来しやすいことなどが挙げられます。
 ですが、近年は男性の患者数も増えています。
 これは、常時、エアコンなどを使用することで、暑さや寒さに対する感覚が鈍くなり、体温調節の機能がうまく働かなくなっているからではないかと考えられています。時間帯や環境要因などによって、症状が出たり、出なかったりもします。

日々の習慣が関係する

 「冷え症」には、日々の生活習慣が関わっています。原因として考えられているのは次のようなものです。
 ◇ 
 ①食生活の乱れ/アイスクリームやジュース類などの冷たい飲食物の取り過ぎは、当然、体を冷やします。また、ファストフードやスナック菓子の食べ過ぎ、あるいは無理な食事制限を伴うダイエットは、ミネラルやビタミン不足など、栄養バランスを崩し、血液の循環を悪くします。朝食を抜くと、食べ物を消化する際に発生する熱が産生されません。
 ②ストレス/過度のストレスをため込むと、末端の血流が悪くなり、血行不良を引き起こします。
 また、緊張状態が続くと、交感神経が長時間働き、自律神経のバランスが崩れてしまいます。それにより、体温調節機能がうまく働かなくなります。
 子どもが冷え症の症状を訴える場合、精神的に不安定になっていないか注意してください。
 ③運動不足/運動不足は、体の代謝を低下させ、血液の循環を悪くする原因となります。また、筋肉量が少ないと、体内での熱の産生量が少なくなり、うまく体を温められなくなります。
 ◇ 
 その他、女性であれば寒い場所でのスカート着用や薄着は体を冷やしてしまいます。またタイトな衣類での締め付けも血流を悪くし、冷え症の原因となります。

西洋医学の診断基準はない

 冷え症には、次のような種類があります。
 ◇ 
 ○末端が冷えるタイプ/血行が悪く、血液が手足の末端部分までスムーズに流れず、手足の末端が冷えます。
 ○下半身が冷えるタイプ/姿勢の悪さや同じ方向を向いての就寝などにより、骨盤がゆがみ、下半身の血行が悪化し、代謝が悪くなるために起こります。
 ○内臓が冷えるタイプ/ストレスなどにより自律神経が異常を起こし、手足の末端部分の血管が収縮しにくくなります。その結果、内臓に血液が集まりにくくなります。下痢などの症状が顕著ですが、手足が温かいので冷え症であることを見逃しがちです。
 冷え症だと感じている方の多くが、このタイプです。
 特に女性では、更年期を迎えてホルモンバランスが崩れることで、不調を感じる方が多いようです。
 また、極端なダイエットによる鉄分不足が貧血を招き、手足が冷える原因となっていることがあります。
 ◇ 
 そもそも、西洋医学では「冷え症」という概念がありません。
 従って、診断の基準もなく、多くは自律神経失調症と診断されます。
 通常は、貧血や低血圧など、検査で異常値が出て病名が付く場合のみ治療の対象となりますが、検査をしても、実際には体が冷えていないこともあります。
 ただし東洋医学では、患者さんが冷えを訴えれば治療の対象となります。
 気を付けなければいけないのは、血管に何らかの障害があって、冷えを感じている場合です。
 例えば、末梢動脈の疾患である「閉塞性動脈硬化症」では、初期症状として冷感や、しびれが生じることがあります。そうした他の疾患でないか鑑別することも重要でしょう。

ビタミンEや漢方薬を使用

 一般的な治療法としては、西洋医学では「ビタミンE(ユベラ)」の投与による血行改善、東洋医学では、症状や原因に合わせて漢方薬を選択します。
 主に、「桂枝茯苓丸」や「当帰芍薬散」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」などが血行不良の改善に、全身の冷えがあれば「六君子湯」を、新陳代謝が低下していれば「八味地黄丸」「真武湯」などが使われています。
 それ以外にも、身近な改善策がいくつもあります。
 シャワーだけでなく湯船に漬かる、血行を良くするストレッチを行ったり、なるべく階段を使ったりして運動量を上げるなど、身近なことから挑戦してみてはいかがでしょうか。
 しょうがやネギ、ニンニク、黒豆など、体を温める食べ物を意識して取るようにしてもいいでしょう。
 こうした、ちょっとした取り組みを自身の生活に取り入れて冷え症を改善し、体調を整えていただければと思います。

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