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胃腸は疲れてませんか~~?

健友館ゆうき整体院の栗野雄二です。webサイトをご覧いただきありがとうございます。

早いもので、1月も終盤になってきました。

年末年始の食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸は疲れてないでしょうか・・・?

今回の健康ページは胃がんについてのお話です。参考にして下さい!!

 

わが国のがん罹患率でトップなのが「胃がん」です。毎年、多くの人が発症していますが、近年は健康診断による早期発見も増え、かつてと比べて治る確率の高い病気となっています。この病気について、静岡県立静岡がんセンターの内視鏡科・小野裕之部長(医学博士)のお話です。

 胃壁の構造

 気になる場合は早めに検診を受ける

40歳代以降に発症数が増える

 「胃」は食道から入ってきた食べ物を胃液と混ぜて消化し、十二指腸に送る働きをしています。

 胃壁は内側から「粘膜」「粘膜下層」「筋層」「漿膜」となっています。

 「胃がん」は、その「粘膜」に何らかの原因でがん細胞が発生し、増殖する病気です。

 40歳代以降に患者数が増え始め、男女比では男性の方が圧倒的に高くなっています。

 原因としては、ピロリ菌感染、喫煙や塩分の過剰摂取などが挙げられます。

 がんが大きくなるに従って、がん細胞は「粘膜下層」「筋層」「漿膜」と胃壁の中に入り込みます。これを「浸潤」といいます。

 がんが「粘膜下層」までにとどまっているのを「早期がん」。「筋層」にまで達しているのを「進行がん」と呼びます。

初期には症状がないことも

 「胃がん」の主な症状は、体重減少、胃もたれや食欲不振、貧血、吐血や下血、黒色便などですが、初期には、ほとんど症状がないことが特徴です。

 症状の多くは病期(ステージ)がⅢ以降に出ることが多いようです。

 また、胃炎や胃潰瘍と似たような症状であることから、検査を受けず、結果としてがんが進行してしまうこともあります。

 定期的な検診はもちろんのこと、気になる症状があれば、早めに医療機関を受診することが大切です。

 現在、各自治体(市区町村)が40歳以上の住民を対象に「胃がん検診(胃がんリスク検診)」を行っており、半分以上の「胃がん」が早期に発見されています。

 1960年代に検診がスタートした当時は、「胃部エックス線検査(バリウム検査)」のみが行われていましたが、近年は、「内視鏡検査」を行っている自治体や、血液検査によるリスク検診もあります。

 特に昨年からは、国立がん研究センターが50歳以上を対象に「内視鏡検査」も推奨するようになりました。

 「内視鏡検査」には、鼻から管を入れる「経鼻内視鏡」と口から管を入れる「経口内視鏡」の2種類があります。

 いずれもカメラで胃の中を映し出して見ることができます。

 診断では、がんが疑われる場所の組織の一部を採取し、病理検査もします。

 検査に要する時間は10~15分程度です。たいていの場合は麻酔を用いますので、痛みや苦しみは、ほとんどありません。多くの方は、うとうとしている間に終わっていたと思われるでしょう。

定期的な検診が大切

負担の軽い「内視鏡治療」

 治療には「内視鏡治療」「手術(外科治療)」「化学療法」の三つがあります。

 いずれも、がんの進行度、すなわち病期によって決まります。

 ごく早期に発見され、がんが粘膜内にとどまっており、大きさが2センチ以内で、がんの性質がおとなしい場合は「内視鏡治療」が選択できます。

 「内視鏡治療」には、ワイヤを用いて病変を切除する「EMR(内視鏡的粘膜切除術)」とITナイフなどの電気メスを用いて病変とその周囲を広くはぎ取る「ESD(内視鏡的粘膜下層はく離術)」という二つの方法がありますが、最近では「ESD」が主流になってきています。

 「内視鏡治療」は、開腹手術に比べて患者さんへの体の負担が軽く、胃そのものを切除しないので、胃の機能も保たれます。

 「内視鏡治療」の後は、転移がんの発生を調べるために、定期的に内視鏡検査や腹部超音波検査を受けます。

 「内視鏡治療」ができないケースでは、「手術」を行います。病変の位置や大きさ、進行度などによって、どの部分をどの程度、切除するかを決めます。

 手術と組み合わせて、術前や術後に抗がん剤を内服する「化学療法」を行い、がんを小さくしたり、再発を防止することもあります。

 手術によって胃を切除すると、当然、胃のさまざまな機能が低下してしまいます。最近は、早期がんであれば全摘することなく、切除範囲を縮小することもあります。

 しかし、それによってがんが残ってしまったり、再発してしまっては意味がありません。根治するためにも、医師としっかりと相談して、治療を受けるようにしてください。

 

「萎縮性胃炎」になる前に除菌

 「胃がん」の原因として明らかになっている「ピロリ菌」は、感染によって胃の粘膜に炎症が起き、その状態が続くと「表層性胃炎」から「慢性萎縮性胃炎」へと進行します。その結果、粘膜が弱まり「胃がん」が発生しやすくなるのです。

 感染が分かれば、抗菌薬による除菌治療を行います。除菌をすることで「胃がん」のリスクは低くなりますが「胃がん」にならないわけではありません。上腹部の痛みなど、気になる症状があれば検査を受け「慢性萎縮性胃炎」を発症する前、40代までに除菌した方がよいでしょう。ピロリ菌の検査にはさまざまな方法がありますが、内視鏡でも行うことができます。

     ◇

 どんな「がん」でも言えることですが、根治のためには「早期発見・早期治療」が何よりも大切です。

 そのためにも、定期的な検査を欠かさないことです。粘膜の微細な変化を鮮明に見ることができる「内視鏡検査」であれば、凹凸の少ない病変や出血なども確認することができます。

 中には、進行の早いがんの場合もありますので、年1回は検査を受けることをお勧めします。

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