健友館ゆうき整体院の栗野雄二です。webサイトをご覧いただきありがとうございます。梅雨明けはまだ発表されてないですが、ここ2~3日雨が降ってません。いきなり30℃を超える暑さです。熱中症にも気を付けながら過ごしましょう。
夜間・屋内でも注意が必要
7月は「熱中症予防強化月間」です。毎年、多くの方が救急搬送される「熱中症」は、子どもから高齢者まで、幅広い年代で発生します。また、日中の屋外だけでなく、夜間や屋内も含めて注意が必要です。その症状や予防策などをまとめました。
重症になると意識の消失も
「熱中症」とは、「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」など、暑さによって生じる症状の総称です。
2013年(平成25年)6~9月の夏季4カ月間に医療機関を受診した人は40万人を超えています。
高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもることで発症します。
屋外だけでなく、屋内でも発症し、場合によっては死に至ることもある恐ろしいものです。
主な症状は、めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感などで、重症になると、意識消失やけいれんを起こすこともあります。
引き起こす3つの要件
熱中症を引き起こす要件は三つあります。
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①環境=気温が高い、湿度が高い、風が弱い、あるいは閉め切った室内、急に暑くなったなど
②体=高齢者や乳幼児、糖尿病などの持病がある、低栄養状態、寝不足などの体調不良
③行動=激しい運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況
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通常、人間の体は、体温が上がると発汗などで体温調節が行われます。
ところが上記のような要因により、体が十分に対応できないことがあります。その結果、「熱中症」を引き起こすのです。
若年男性のスポーツや中年男性の労働による発症頻度は屋外が高く、一方、高齢者では男女とも屋内での発症が多くなっています。
予防のポイント
予防するためには、以下のような点に気を付けましょう。
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①暑さを避ける
(室内)
○扇風機やエアコンで温度を調節
○遮光カーテン、すだれ、打ち水などを利用
(外出時)
○日傘や帽子の着用
○小まめな休憩
○通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用
②水分の補給
○喉の渇きを感じなくても、小まめに水分・塩分、経口保水液などを補給
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熱中症の発生には、気温・湿度・風速・輻射熱などが関係します。
環境省のホームページ(パソコン用=https://www.wbgt.env.go.jp/ 携帯電話用=https://www.wbgt.env.go.jp/kt)では、熱中症予防の指標として「暑さ指数(WBGT値)」の実況値と予測値などが掲載されていますので、参考にしてください。
発症が疑われたら
「熱中症」が疑われる人がいたら、以下のように対処してください。
①涼しい場所へ移動
エアコンが効いている室内や、風通しのよい日陰などで横になる。
②体を冷やす
衣服を緩め、体を冷やす(特に、首の周りや脇の下、足の付け根など)。
③水分の補給
自分で飲める状態であれば、少しずつ水分を補給します。自分で水が飲めなかったり、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びます。
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暑さの感じ方は、その日の体調にもよりますし、人によって異なります。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は、感覚機能や体の調整機能が低下しているので注意が必要です。また、乳幼児は体温調節機能が十分に発達していないので気を配りましょう。
節電や環境意識の高まりから、エアコンなどの使用を控える人もいますが、気温の高い日や湿度の高い日には、決して無理せず、適度にエアコンなどを使ってください。