いまや65歳以上の4人に1人が認知症と
その予備軍といわれています。
アルツハイマー病は
だんだん神経細胞の数が減って
記憶を保持できなくなる病気です。
アルツハイマー病の初期は
自覚症状があります。
ですから
心配して患者自身が病院に来るんです。
ところがある程度病気が進むと
自分がそういう病気である認識を
失うポイントがあります。
これを「病識を失う」と言います。
そうすると、患者は
自分の病気で悩むことはもう無くなります。
病識を失うまでは
「なんで覚えられなくなったのか」
と本人が葛藤します。
その先は、葛藤からは解放されますが
今度は家族が悩みます。
本人は
「家族が自分を虐めている。
自分は病気じゃないのに
なんでこんなにガミガミ言うんだ」
と感じてしまうのです。
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家族はどうすればいいのか?
アルツハイマー病の患者に対して怒ると
ストレス物質(コルチゾール)が
出ることによって
脳の神経細胞を殺してしまい
神経細胞が減っていくので
症状がどんどん悪化する。
一方、褒めると脳の中から
色々な神経伝達物質が出ます。
快感・喜びのホルモン「ドーパミン」や
幸せを感じる「エンドルフィン」が出ます。
すると、新しい神経細胞が分裂していき
脳の神経細胞が増えるんです。
神経細胞の数が増えれば
認知機能の低下を抑えることができます。
もの忘れの進みがゆっくりになる。
怒ると加速する、
褒めるとゆるやかになるんです!
2014/5/13テレビ朝日 林修の今でしょ!講座
認知症・アルツハイマー病の権威
白澤卓二さんのお話より