代表的な有酸素運動といえば、ウオーキングです。
心臓や肺の機能を高めるだけでなく、高血圧症や糖尿病、肥満など、
生活習慣病の予防・改善にも効果的な運動です。
理想的なウオーキングは、体力に合わせ、やや早歩きにすること。
脈拍数が1分間に110拍前後になるといいですね。でも、運動中に
脈拍数を測ることは容易ではないため、気分が「楽(らく)」または
「ややきつい」と感じる程度に調整をします。
「きつい」と感じる運動は、脈拍数が130拍以上になりやすく、
心臓の負担が増すばかりか、疲労物質の乳酸がたまって歩き続けることが困難になります。
つまり、高血圧症の人が血圧を下げるために行う運動としては、逆効果です。
一方、やや早歩きのウオーキングでは、血管や全身の緊張が取れ、
血管拡張や利尿作用の効用によって血圧が下がることが分かっています。
さらに、歩きながら人と会話したり、音楽やラジオを聞き、周りの景色を
見ながら楽しく行うウオーキングは、大脳の前頭葉と前頭前野を刺激し、
脳全体を活性化します。
一般的に、老化によって素早い動きができなくなる原因は筋肉の「速筋」の
減少にあります。これを鍛えるには、”ゆっくりと筋肉を刺激する”ことでも可能です。
速筋を効果的に鍛える3種類の「ゆっくり筋トレウオーク」を紹介します。
片脚で体を支えている時間が長く、バランスを崩しやすいため、
無理なく注意しながら行いましょう!!
※参照:和歌山大学 体育学博士 本山貢教授